かずのすけさんのブログや書籍を通じて、化粧品の成分のことを学んでいる40代女性です。
かずのすけさんから受けた最初の衝撃は今でも覚えています。
それは、「コラーゲンは何の役にも立たない!」という彼の主張でした。
それまで私はコラーゲンは高級で、効果のある保湿成分だと信じていました。しかし、かずのすけさんによれば、コラーゲンは肌に塗っても、食べても意味がないそうです。
コラーゲンを強烈に批判するかずのすけさんですが、保湿成分のセラミドについては大絶賛しています。
化粧品の成分の中で一番おすすめなのは何か?と聞かれたら、「セラミド」と答えるそうです。
かずのすけさんイチオシのセラミド入りの化粧品を、私も使ってみたくなりました。
キュレル、ビオレのセラミドは疑似セラミド?
セラミド入りの化粧品として、私がまっ先に思い浮かべたのが花王のキュレルやビオレでした。
特にビオレはこれまで何度も使ってきました。値段が安いので特別なものを使っているという意識は無かったのですが、セラミドが入っていたのなら何だか得した気分です。
しかし、ビオレやキュレルに入っているセラミドは、疑似セラミドというタイプで、品質としてはベストとは言えないようです。
かずのすけさんの著書『化学者が美肌コスメを選んだら…』の中でも、キュレルとビオレの名前が登場します。
これらに含まれるセラミドは、体の中にあるセラミドに似せて人工的に作られた疑似セラミドです。体の中にあるのと同じ人型セラミドに比べると保湿力も劣ります。
それでも、かずのすけさんは安価でたっぷり使えることから、キュレルとビオレを高く評価していました。
ただ私が今回探しているのは、安くて沢山使える化粧品ではなく、それよりもちょっと高級な化粧品でした。
40歳を過ぎてから肌の乾燥と毛穴の広がりがすごく気になっていて、少しぐらいお金を出しても良いものが欲しかったのです。
そういうつもりで、「ヒト型セラミド配合」の化粧品を探してみると案外種類が少ないことに気づきました。
私が注目したのは、かずのすけさんがブログや著書で取り上げているアスタリフトとヒフミドです。いずれもヒト型セラミドを配合しています。
セラミド配合でエイジングケア仕様の美容液「ジェリー アクアリスタ」
アスタリフトは赤やオレンジのテクスチャーが印象的なエイジングケア用の化粧品です。
その中で、かずのすけさんが特に絶賛しているのが、先行型美容液の「ジェリー アクアリスタ」です。
世界最小のヒト型セラミドを2種類(PNP、AP、EOP)配合しており、肌の土台づくりをしてくれます。
かずのすけさんによれば、ジェリーに配合されているセラミドは加齢肌に不足しやすいタイプだそうです。
セラミドに加えて、もう一つ、肌の老化に抵抗するための抗酸化成分にも注目しています。
ひとつは、水溶性と脂溶性の両方の性質を持ったビタミンC誘導体「APPS」。そしてもう一つは、アスタリフトの独特なオレンジ色の成分ともなっているアスタキサンチンです。
さらに、固めのジェリー状成分が含まれており、肌に塗るとシワの凸凹に入り込んでハリを与える働きも期待できるそうです。
セラミドによる保湿に、抗酸化作用と肌ハリが加わったのがジェリー アクアリスタというわけです。
ジェリーアクアリスタの公式サイトには、7日間の体験キットが用意されています。
1,000円で送料無料なので、試しに使ってみたい方はこちらがよいでしょう。
セラミド配合化粧水をたっぷり使える「ヒフミド」
ヒフミドは、3種類のヒト型セラミドを配合した保湿ケア用の化粧品です。
エイジングケア要素の強かったアスタリフトに比べると、保湿成分以外で注目すべき成分があまりなく、本当に保湿に特化しているという感じです。
プラスαの効果はあまり期待できないけれど、とにかく肌の乾燥をどうにかしたいという人向けのアイテムです。
ヒト型セラミドが3種類もいはっているのはスゴイと思うのですが、この点について、かずのすけさんは特別高い評価はしていません。
このトーンの低さは、アスタリフトのときの大絶賛と比較するとちょっと不思議なくらいです。
理由ははっきりとは分かりませんが、おそらく、保湿力というのはセラミドの種類の豊富さだけに左右されるのではなく、配合量や組み合わせなど別の要素も関係するためでしょう。
それらを総合的に見たと、ヒフミドは確かに良い内容だけれど、大絶賛というほどではないという感じなのでしょう。
これは私の個人的な印象なのですが、アスタリフトについて語るときは、かずのすけさんのワクワク感が伝わってきます。それに比べ、ヒフミドに対してはあまりワクワクしていません。そういうところも評価に影響しているのかもしれません。
こちらはヒフミドを取り上げた、かずのすけさんのブログからの引用です。
セラミド化粧品としてはかなり安価なので、
大きなバリア機能を得られる程ではないですが
継続しやすくお財布にやさしいセラミド化粧水ですね。
と、こんな感じで一番評価できるポイントは「安さだ」という書かれ方をしています。
ヒフミドは、セラミド入りの化粧品をとにかくお得に使ってみたいという人にぴったりですね。
たるみ毛穴の対策ができる成分は?
乾燥すると毛穴が目立って困っているという人は多いと思います。
私も長年毛穴に悩まされており、色々調べました。
大きく分けると、毛穴が詰まるタイプと毛穴が開くタイプがあると言われていますよね。肌が乾燥すると皮脂が過剰に分泌されて毛穴が開くと聞いたことがあります。
かずのすけさんの『美肌成分事典』という本の中では、「つまり毛穴」と「たるみ毛穴」にの2つに分類していました。「開き」ではなく、「たるみ」としているところがポイントです。
たるみ毛穴とは加齢、皮脂の過剰分泌などで炎症が起き、その刺激で表皮が厚くなり、毛穴が開いたまま閉じなくなってしまうというもの。
まさにこれは、私の毛穴の症状そのものです!
たるみ毛穴が加齢の影響によるものなら防ぎようがないじゃないかと思われるかもしれませんが、そんなことはありません。、
同書の中に、抗酸化作用のある成分によって防ぐことができると書かれていました。
具体的な成分としては、
- アスタキサンチン ←Check
- ビタミンC誘導体 ←Check
- フラーレン
- コエンゼイムQ10
- ビタミンE誘導体
が挙げられています。
なお、この中のアスタキサンチンとビタミンC誘導体(APPS)は上で取り上げたジェリー アクアリスタに配合されているものです。
アスタリフトがエイジングケア用というのは本当なのですね。これならたるみ毛穴の対策もできそうです。
アスタリフトには先行美容液の他にも化粧水、美容液などがあり、組み合わせることで抗酸化作用をさらに強調することができます。化粧品にエイジングケア要素を求めている人なら、ライン使いから試してみるのもよいでしょう。
かずのすけがコラーゲンを否定し、セラミドを勧める理由
一番のおすすめはセラミドだと言うかずのすけさんですが、コラーゲンに対しては完全に否定しています。
コラーゲンもセラミドもどちらも有名な保湿成分です。
どうしてセラミドは良くて、コラーゲンはダメなのでしょうか?
セラミドもコラーゲンも私たちの肌に含まれる成分です。しかし、セラミドが角層という肌表面にある成分なのに対して、コラーゲンは真皮層というさらに奥にある成分という違いがあります。
コラーゲンが肌の中で果たしているとおりの役割を発揮するには、真皮層にまで浸透する必要があります。
それは不可能だというのが、かずのすけさんの見解です。
コラーゲンはタンパク質であり、肌の角質層を透過して真皮層に入るにはサイズが大きすぎるといいます。
かずのすけさんは、
コラーゲンが浸透するというようなことを言っている化粧品は
まず悪質なので信用すべきではありません。
とまで言っています。
それに対してセラミドは、もともと肌表面の角層にある成分なので、化粧品から補う場合も角層にまで届けば十分に効力を発揮してくれます。角層は肌の一番表面の層なのでそこに成分を届けるのは簡単です。
化粧品に含まれるコラーゲンは肌に塗っても本来の力を発揮できませんが、セラミドは肌に塗るだけで本来の力を発揮し、肌に潤いを与え、バリア機能を高めてくれます。
肌に刺激を与えることもなく、敏感肌やアトピーのように、刺激のある成分を使えない人でもセラミドであればまず問題はないそうです。
このようなわけで、かずのすけさんはコラーゲンを否定し、セラミドをおすすめしているのです。
まとめ:セラミド配合化粧品の選び方
セラミドを配合した化粧品としては、安価な疑似セラミドが入ったビオレ うるおい弱酸ミルク、キュレルなどがあります。
ワンランク上のヒト型セラミドが入ったものとしては、ここでも取り上げたアスタリフトのジェリー アクアリスタやヒフミドがあります。
アスタリフトはエイジングケア要素が強化され、保湿+抗酸化+肌ハリを期待できます。
ヒフミドは保湿に特化しており、ヒト型セラミド配合化粧品としてはとてもリーズナブルに、たっぷり使うことができます。
ちょっといい化粧品を試したかった私はアスタリフトにしましたが、目的や予算に合わせて自分に合ったものを選ぶのが一番だと思います。