アスタリフトには、エイジングケアを目的とした無印アスタリフトと、美白ケアを重視したアスタリフト ホワイトの2種類があることはご存知でしょう。
どちらにしようか迷ったときは、どうやって選べば良いのでしょうか?
アスタリフトとアスタリフト ホワイトの違い
私は、かずのすけさんのブログと著書でアスタリフトを取り上げている箇所を何度も読み返し、とても参考になりました。
シンプルに考えるなら、シワやたるみの改善といったエイジングケアが目的のときはアスタリフトを選び、シミやニキビ跡を消したいときの美白ケア用にはアスタリフト ホワイトを選べば良だろうと思いますよね。
私も最初はそのように考えていました。
でも、かずのすけさんの成分解析を読み、無印アスタリフトにも美白要素があることを知りました。
結論から言うと、敏感肌の人は美白目的のときでも無印アスタリフトを選んでも大丈夫です。
その理由については、この続きを読み進めていただくことで明らかになるでしょう。
ここではスキンケアの効果に一番影響すると考えられる美容液にフォーカスして話しを進めていきます。
無印アスタリフトの美容液はエッセンスデスティニー。アスタリフト ホワイトの美容液はエッセンスインフィルトとなっています。
それぞれの特長を見ていきましょう。
かずのすけの注目成分はビタミンC誘導体│アスタリフト ホワイト エッセンスインフィルト
アスタリフト ホワイトの美容液「エッセンスインフィルト」については、かずのすけさんの著書「化学者が美肌コスメを選んだら…」で詳しく取り上げられていました。
この本の中にある美白美容液の項目で、エッセンスインフィルトは一番最初に紹介されており、まさにイチオシアイテムという扱いです。
何がそんなに良いのでしょうか?
かずのすけさんが注目したのは、ビタミンC誘導体でした。
なーんだ、ただのビタミンCかと拍子抜けした人もいるかもしれません。
でもビタミンCには色々な種類があるんです。本の受け売りになりますが、安価な化粧品に配合されているグルコシドというタイプは、肌の中でしっかり働いてくれない可能性があるそうです。
エッセンスインフィルトに配合されているビタミンC誘導体にはリン酸LアスコルビルMgが使用されています。こちらはグルコシドよりも高価な成分で、肌を刺激しないようにして、なおかつビタミンCとしての効果をしっかり発揮してくれるそうです。
私はこれまでビタミンCはニキビ対策用?というイメージを持っていました。
実際には、ビタミンCは美白成分でもあり、メラニン色素を「還元する」という働きによってシミをできにくくしたり、また理論的には(濃度次第ではありますが)できてしまったシミにもアプローチできるようです。
ここまで読んでくれた方は、ふんふんなるほど、エッセンスインフィルトは美白成分として高価なビタミンC誘導体を配合しているのか、と普通に納得されたかもしれません。
実は、かずのすけさんによるエッセンスインフィルトの評価はちょっと特殊だということにお気づきでしょうか?
なぜかというと、メーカー側が打ち出している美白成分には「アルブチン」という別の成分もあるからです。
非常に興味深いのは、かずのすけさんが美白美容液としてのエッセンスインフィルトについてレビューするとき、このアルブチンに全く触れていないことです。
かずのすけさんにとってはアルブチンよりもビタミンC誘導体の方が価値のある成分だったのでしょう。
だからメーカー側がPRしているアルブチンのことはスルーして、自分が良いと思ったビタミンC誘導体を推しているのです。
このビタミンC誘導体への注目は、もう一つの美容液であるエッセンスデスティニーの評価にも影響を与え、私たちを意外な結論へと導くでしょう。
低刺激で抗酸化・抗糖化成分が充実│アスタリフト エッセンスデスティニー
アスタリフトの美容液「エッセンスデスティニー」については、かずのすけさんのブログで詳しく取り上げられています。
この中で、かずのすけさんが注目している成分には、
- アスタキサンチン
- リン酸アスコルビルMg(ビタミンC誘導体)
- トマト果実エキス(リコピン)
があります。
おや?と思われた方もいらっしゃるでしょう。
そうです。エッセンスインフィルトで美白成分として取り上げられたビタミンC誘導体が、このエッセンスデスティニーにも配合されているのです!
アスタリフトとアスタリフト ホワイトの大きな違いは、美白成分であるアルブチンの有無です。
アルブチンはアスタリフトには配合されておらず、アスタリフトホワイトにだけ配合されています。この違いによって、アスタリフトは美白化粧品ではなく、アスタリフト ホワイトが美白化粧品である、という区別が可能です。
ところが、かずのすけさんのようにビタミンC誘導体にフォーカスし、アルブチンをスルーすると事情が変わってきます。
ビタミンC誘導体はエッセンスインフィルトとエッセンスデスティニーの両方に配合されているからです。
美白成分アルブチンに注目するなら、アスタリフト ホワイトだけが美白化粧品の扱いになるでしょう。
一方、美白成分としてのビタミンC誘導体に注目すると、両方とも美白化粧品ということになるはずです。
かずのすけさんはエッセンスデスティニーについて次のように述べています。
低刺激のベース構成に、アスタキサンチン、ビタミンC誘導体、リコピンなどの酸化防止剤や抗糖化成分をふんだんに盛り込んだ美容液として仕上がっており、エイジングケアや、若いうちから肌を若々しく保つための成分が多く含まれているようです。
かずのすけさんはエッセンスデスティニーをエイジングケア用として紹介しています。
しかし、エッセンスインフィルトで注目したのと同じビタミンC誘導体がエッセンスデスティニーにも配合されているのですから、エッセンスインフィルトについて語られたことはエッセンスデスティニーにもそのまま当てはまります。
つまり、エッセンスインフィルトが持つ美白化粧品としての重要な機能は、エッセンスデスティニーにも備わっているのです。
アスタリフトとアスタリフト ホワイトのどちらを選ぶ?
かずのすけさんはエッセンスインフィルトとエッセンスデスティニーを比較して次のように語っています。
アスタリフトのエッセンスインフィルトとよく似ているなと思ったのですが
あっちは結構刺激を感じたのに対してこちらはかなり低刺激な使用感だなと感じました。
エッセンスインフィルトには刺激を感じ、それに比べてエッセンスデスティニーは低刺激だと評価しています。
なお本の中では、エッセンスインフィルトは肌を刺激するアルカリ性ではなく、肌を刺激しにくい中性に調整されており、低刺激だと評価しています。
ブログと本で言っている内容が少し矛盾しているようにも見えますが、次のように考えると納得できます。
かずのすけさんは自分自身が敏感肌なので、普通だったら感じないような刺激にも気がつきます。
アスタリフト ホワイトの「エッセンスインフィルト」は普通の肌にとっては十分に低刺激ですが、極度の敏感肌の人にとってはそれさえも刺激になることがあるのでしょう。そして、アスタリフトの「エッセンスデスティニー」は、そのような人でも刺激を感じないほどさらに低刺激だということです。
まとめると、
- インフィルトの重要な美白成分はデスティニーにも入っている
- インフィルトよりもデスティニーの方が低刺激
と言うことができます。
こうなると、極度の敏感肌の人の場合には、美白ケアが目的のときでもアスタリフト ホワイトを選ぶ理由がありません。同じ美白成分(ビタミンC誘導体)が入っていて、刺激も小さいアスタリフトを選ぶのが良さそうです。
もっとも、あくまでもこれはビタミンC誘導体を重視し、アルブチンをスルーするかずのすけさんの目線での話しです。
極度の敏感肌ではない人、メーカー側がPRするアルブチンやその他の独自成分にも期待したい人はアスタリフト ホワイトを選んでもOKです。