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ハイドロキノンの美白効果はとても高いようだけれど、安全性についてはちょっと不安という人は多いと思います。(>>おすすめ化粧品ランキングを見る)
白斑(はくはん)という有名な副作用があるじゃないですか? そういう心配はないのかなって、ちょっと考えちゃいますよね。
そこで、安全性と効果のバランスを考えて、シミやくすみ対策に役立つオススメ化粧品をまとめてみました。
さらに、軽い気持ちでハイドロキノンに手を出して怖い思いをした女性のエピソードを紹介。また美容化学者"かずのすけ"さんが著書やブログ等で発言している内容を参考に、美白成分に関するお役立ち情報を整理したので、ぜひ参考になさってくださいね。
大手化粧品メーカーがハイドロキノンを使わない理由
大手化粧品メーカーはどこもハイドロキノンを採用していません。資生堂、コーセー、カネボウ、ポーラ…どれ一つとしてハイドロキノン配合の化粧品を出していないのです。これは偶然でしょうか?
大手メーカーにはこれまで積み上げてきた信頼があり、その信頼こそが最大の武器。ところが一度でも副作用を出してしまうと全ての信頼を失うことになります。大手メーカーがそのようなリスクをさけるのは当然です。
一方、ネット通販で買える、高濃度ハイドロキノンを扱うメーカーは、はっきり言って名前も聞いたこともないメーカーばかりですよね。こういうところは、失って困るようなブランド力や信頼は最初からありませんから、大手が参入をためらう市場で強気の勝負に出るわけです。
ハイドロキノン8%や10%の高濃度クリームが強力なのは本当でしょう。しかし、その分、リスクも高いことを私たちは知っておくべきでしょう。
大手メーカーの安定を取るか、無名メーカーの冒険を取るか。
決めるのは自分自身。私はというと、2,000円そこそこの安物で冒険するのは二度とごめんです。
美容化学者"かずのすけ"さんと白野実さんの共著『美肌成分事典』では、数ある美白成分の中でもハイドロキノンにだけ次のような注意書きがしてありました。
『皮膚の漂白剤』といわれ、元々医療機関でしか取り扱いができなかったパワフルな成分。美白有効成分として認可されておらず、高濃度で用いるとロドデノール同様に白斑の副作用が報告されているため、注意が必要。
できればもっと早く知りたかったです。
自宅で行うスキンケアで、白斑のリスクを覚悟してまで強力な美白成分にこだわる理由なんてないですよね。
どうしてもハイドロキノンが良いというのであれば、いっそ医療機関でちゃんと治療した方が効果も安全性も高いのでは?と思ってしまいました。
PR│安全性と効果で選ぶおすすめ化粧品ランキング
ここからは効果が十分に期待でき、安全性についても信頼できる美白化粧品をランキング形式で取り上げます。
- その化粧品の評判
- 使われている成分
- 価格
- 付加価値
- ブランドイメージ
などを考慮して、1位から9位までの美白化粧品を絞り込みました。
なお、このランキングは当記事でたびたび引用しているかずのすけさんの見解とは無関係であり(一部参考にさせていただいたところはありますが)、あくまでも当サイトが独自に作成したものとなっています。
なお余談ですが、かずのすけさん自身はできてしまったシミに対する美白ケアには、お値段ほどの効果はあまり期待できないと考えているようです。なので、シミができる前の紫外線対策がとても大切だとおっしゃっています。……なるほど、正論だとは思います。でも、私みたいにシミが既にできてしまった人はどうすれば良いのでしょうか? 何もしないで諦めるなんて嫌です。きっと、皆さんも同じ心境ではないでしょうか。
私は、少しでも良くなる可能性があるなら頑張ってケアを続けたいです。そして、そのために効果の期待できる評判の良いアイテムを知り、その中から気に入ったものを自分で選びたい! そんな気持ちでランキングをまとめました。気になるアイテムがあれば、ぜひチェックしてみてください!
1位.ポーラ「ホワイトショットSXS」
美白化粧品として知名度の非常に高いホワイトショット。ここで紹介する中では最も高級なアイテムでもある。
ただし毎日朝晩しっかり使っても3カ月分あり、1日あたりに換算するとざっと144円。これで効果を実感できるのなら、決して高くはない。
ハイドロキノンを除けば、シミにピンポイントでアプローチできる強力アイテムは、このホワイトショットくらいしかないかもしれない。気になるシミがあり、これをどうしても消したい、薄くしたい、となるとホワイトショットにいきつく。
シミがターゲットなので量はあまり必要ない。真珠1粒分くらいを目安に気になる部分にのせ、指の腹でやさしく押さえると、密着性の高いエマルジョンが肌にはりつき、シミの原因であるメラノサイトに美白成分をしっかり送り届けてくれる。
長年のシミ研究の成果を生かした、ポーラだからできるピンポイント処方は他のアイテムが真似のできないもの。
厚生労働省から美白有効成分として認められている成分の多くは、肌への刺激は小さくても美白効果そのものが弱い傾向にある。そうした中で、ホワイトショットに配合されているルシノールは長年安全に使用されてきた実績があり、その上、美白効果も他の成分に比べて強めなのが大きな特長だ。
かずのすけさんの美白成分表によると、ハイドロキノン以外のほとんどの美白成分が効果「低」なのに対して、ルシノールは効果「中」とされており、ハイドロキノンに次ぐ効き目の強さという評価だった。
ちょっとした楽しみとして、公式サイトで5,000円以上購入するとポーラ製品のサンプルが1つもらえる。1万円以上なら2つ。サンプルの種類は時期によっても異なるが、シワ対策のリンクルショットや、エイジングケアの最高峰といわれるB.Aなどが定番のようだ。
ホワイトショットを購入すればサンプルが2つもらえる。ポーラ製品で他にも気になるものがある人は、サンプルもいっしょにチェックしておこう。
ハイドロキノンはちょっと怖いけど、効き目重視で、とにかくシミを消したいという人にはホワイトショットという選択肢がある。
2位.ビーグレン「ホワイトケア」
ビーグレンに対するかずのすけさんの評価はとてもユニークだ。
まずハイドロキノン配合のクリームに対しては否定的。これはビーグレンというブランドに対してというより、ハイドロキノンという成分に対しての評価といえる。
ビーグレンというブランドに対しては、先進的な技術を用いた、他では見ないような攻めのスキンケアを誉めている。とくに浸透力を高めたビタミンCの評価は非常に高い。
つまり、ビーグレン自体は高く評価するが、ハイドロキノン配合のアイテムに関しては低く評価するというのが、かずのすけさんのレビューの特長となっている。
セットの内容を見てみよう。
まずホワイトクリーム2.0には強力な美白効果を持つハイドロキノンを配合。ハイドロキノン濃度は2%とやや控えめで安全性に配慮している。その分、独自のナノ技術によって浸透力を高め、角層のすみずみまで素早くいきわたらせることで効果を引き出す。
ローションとCセラムには高浸透のビタミンCを配合。ビタミンCには美白効果のほか、毛穴を目立たなくしたり、ニキビの炎症を抑えたり、ニキビ跡の色素沈着を薄くしたりといった効果も期待できる。
洗った後につっぱらず使用感が良いと評判なのがクレイウォッシュで、毛穴汚れを落とし、スキンケアの浸透力を高めるなど、美白ケアをサポートしてくれる。
なおトライアルセットは近年リニューアルされ、以前は1,700円以上したのが1,100円まで値下げされたので手にとりやすくなった。
リニューアルにともない内容に関しても、肌のたるみやシワにアプローチする成分「レチノール」(ビタミンA)を配合したQuSomeレチノAが追加されている。この美容液はビーグレンのシワ、たるみケアの主役級アイテムだ。
美白効果を差し引いて考えても総合的なスキンケアレベルが高いため、くすみやシミ対策以外にも、毛穴やニキビ対策、エイジングケア用としても活用できる。
当記事ではハイドロキノンに否定的な立場をとっているが、ビーグレンに関しては濃度2%であり、他メーカーが高濃度競争をする中で、あくまでもユーザーの安全性を重視する姿勢が感じられる。ドクターズコスメとして、科学的見地にもとづいた確かなコンセプトを持ち、ハイドロキノンの濃度だけに頼らない美白ケアを実現している点に注目したい。
かずのすけさんはブログの中でQuSomeローションをとても高く評価していた。ビーグレンのビタミンCは独特で、通常のビタミンC誘導体はビタミンCの活性を抑え、肌の酵素とまじわってビタミンCとしての効果を発揮する形だが、ビーグレンの場合はビタミンCの活性が一部残ったままとなっている。
そのため肌につけたときの即効性が期待できる反面、敏感肌の人は刺激を感じる可能性があるのだとか。その上で、保湿だけでは物足りない人、新しい成分を試したい人向きだとしている。
低刺激であることに十分配慮されてはいるものの、肌悩みを積極的に改善する攻めのスキンケアがビーグレンの良さだ。刺激ゼロというわけにはいかないので、極度の敏感肌の人は避けた方がいいかもしれない。
あなたが敏感肌でないのならビーグレンを使うことで、長期的にはシミを薄くしたり(ハイドロキノンの働き)、シワやたるみの改善(レチノールの働き)を狙いつつ、短期的にも、肌のトーンアップや毛穴を目立たなくする効果(ビタミンCの働き)が期待できるだろう。
ハイドロキノンという強力な美白成分を、安全性や信頼性に重きを置き、先進的な技術を駆使したアイテムで試したいという人に、ビーグレンはぴったり!
【トライアルセットの内容】
- クレイウォッシュ25g
- QuSomeローション12mL
- Cセラム5mL
- QuSomeホワイトクリーム2.0 5g
- QuSomeモイスチャーリッチクリーム 7g
- QuSomeレチノA 5mL
送料無料!
3位.オルビス「オルビスユードット」
「30代からのエイジングケア」を打ち出したオルビスユーは、年齢肌が気になりだした30代~40代に大人気のシリーズ。
「オルビスユードット」は、年齢肌用としては控え目な効きだったオルビスユーのグレードアップ版といえる。
低刺激の保湿成分をベースに、オイルや界面活性剤を使わず、肌への優しさ重視はそのままに、美白と浸透力を強化している。
美白成分には肝斑の治療にも使われ、低刺激で抗炎症作用のあるトラネキサム酸を配合。導入液のような浸透力で、吸収力の衰えた肌にもしっかり潤いを与えてくれる。
オルビスユードットは、肌への優しさを優先したい人、潤い不足を実感している人、特に敏感肌の人に向いている。
トライアルに含まれているリンクルホワイトエッセンスはオルビスの新商品で、ナイアシンアミドを配合したシワ改善美容液。ナイアシンアミドには美白効果もあるので、トラネキサム酸とダブルの効き目で美白ケア&エイジングケアが可能になっている。
かずのすけさんはオルビスユードットを高く評価していたが、実はリンクルホワイトエッセンスはこれを上回るさらに高い評価となっていた。
かずのすけさんのレビューで高く評価されたオルビスユードットとリンクルホワイトエッセンスを同時に使えるトライアルセットは、これから美白ケアを始めたい人が安心して使え、コスパの面でもかなりお得な内容となっている。
4位.ポーラ「ホワイティシモ UVブロック ミルキーフルイド」
低刺激
コスパ
美白成分 3D-UVカットベール(SPF30・PA+++)
価格 3,850円
付加価値…アレルギーテスト済/紫外線吸収剤フリー
美白ケアに対するかずのすけさんの基本的な考え方は、できてしまったシミを消すのは難しいので、新たなシミを作らないように予防に力を入れる、というもの。
そして、かずのすけさん自身はポーラのホワイティシモの日焼け止めを長年愛用し、常々これをオススメしているから、ご存知の方も多いだろう。
ホワイティシモシリーズの中にはUVカット機能を持つ複数のアイテムがあり、UVブロック ミルキーフルイドはその中でも最も肌への刺激が低い。2歳以上の子どもの肌にも使えるくらいに、低刺激には徹底的にこだわっている。
かずのすけさんは自分自身が敏感肌だということもあって、肌を刺激する成分をできるだけ避けたいと思っている。UVブロック ミルキーフルイドなら敏感肌の人でも安心して使え、その上、長持ちする点を高く評価している。
ポーラというと高級なイメージがあるが、この日焼け止めは比較的リーズナブルで、普通に使う分にはあまり減らないのでコスパに優れている。
できてしまったシミを積極的に消す効果は期待できないものの、肌を刺激せず、新たなシミを作らないように予防に徹するには理想的なアイテムかもしれない。
攻めのスキンケア用には別のアイテムをチョイスし、守りのスキンケア用としてUVブロック ミルキーフルイドを併用するのはとても良い方法だろう。
5位.富士フイルム「アスタリフトホワイト」
アスタリフトホワイトは保湿成分のヒト型セラミドや、色素成分アスタキサンチンを配合した「アスタリフト」からエイジングケア要素を引き継ぎ、さらに美白にフォーカスしたライン。
化粧水の前に使う先行美容液が独特で、年齢肌による浸透力の衰えを立て直し、有効成分の効き目を高めてくれる。ハリを取り戻した肌に、美白成分の中では優しめな効き目のアルブチンが働きかけて透明感を引き出す。
なお、かずのすけさんはアルブチンよりも、エッセンスインフィルト(美白美容液)に配合されたビタミンC誘導体に注目している。肌の中でしっかりとビタミンCとしての力を発揮し、メラニンを「還元」してくれる。理論的には、できてしまったシミのもアプローチできるとのこと。
6位.資生堂「エリクシールホワイト」
エイジングケアブランド「エリクシール」から出ている美白用アイテム。頬の均一なハリから生まれる「つや玉」を作るというコンセプトはそのままに、あのHAKUと同じ美白成分2種を配合。
朝用乳液が秀逸(しゅういつ)で、化粧水の後はこれをつけるだけでスキンケア完了! 忙しい朝にも時短ができて、1日中紫外線をカット! 乳液だから保湿力もあり、化粧直しにも使いやすい。資生堂の他のラインを愛用している人の中でも、「乳液はエリクシールホワイトで」というケースも少なくない。
シミにアプローチするというよりも、どちらかというと透明感や肌のトーンをアップさせるための美肌ケア用といえるかもしれない。
7位.三省製薬「デルメッド」
コウジ酸配合の化粧品は高額なものが多い中、デルメッドはかなりリーズナブル。
その理由は、デルメッドはコウジ酸の開発元である三省製薬が直接販売するブランドだからだ。
デルメッドは公式サイトなら初回5,500→2,750円で購入でき、これだけで約3~4カ月も使える。高級化粧品と同じ成分をお得に使いたい人には掘り出し物的なアイテムといえるだろう。
8位.ディセンシア「サエル」
敏感肌専門ブランド「ディセンシア」から出ている美白ケア用ライン。肌を刺激しないことを最優先しつつ、美白成分の中でも優しめなトラネキサム酸とアルブチンをダブルで配合。
【トライアルセットの内容】
- 薬用美白化粧水20ml…アルブチン配合
- 薬用美白美容液10ml…アルブチン&トラネキサム酸配合
- 薬用美白クリーム9g…アルブチン配合
- CCクリーム1回分
肌に優しいので、妊娠中にできたシミ対策に使うという女性も。
敏感肌専用という特殊な位置づけで万人向けではないので順位は低めとなっているが、「敏感肌だから美白ケアを諦めていた」という人にとっては心強い味方だ。
9位.「BIHAKUホワイトエッセンス」
BIHAKUホワイトエッセンスはAPPS(進化型ビタミンC誘導体)、フラーレン、幹細胞エキス、プロテオグリカン、プラセンタなどを配合したオールインワン。
公式サイトでは初回無料(送料のみ負担)のキャンペーンを実施中。ただし5回(約5カ月分)の購入が条件となっているので継続して使いたい人に限られる。
APPSは浸透力が高いビタミンCで美白効果のほかにも、コラーゲンの再生を促し、肌のハリを保つ働きも。フラーレンは強い抗酸化作用を持つ高級な美容成分で、アンチエイジングの分野でも注目されている。
フラーレンにはビタミンCが酸化してしまうのを防ぐ働きもあり、APPSと一緒に配合することで相乗効果を発揮。保湿をサポートする成分も充実しているので、毛穴、ニキビ、ニキビ跡、年齢肌対策など総合的なスキンケアが可能に。とにかく成分がリッチなので芸能人にも愛用者が多いのだとか。
オールインワンで時短しながら美容成分を贅沢に肌に与えたい人、美白と同時にエイジングケアにも取り組みたい人、特にフラーレンに興味を持っている人にはこちらがぴったり。
肌のくすみやシミが気になり始めたときのこと
(ここからは、ハイドロキノンで怖い思いをした女性の投稿です)
30歳を過ぎた頃から肌がくすみ、透明感がみるみる内に失われていきました。
くすみって、大きな欠点という程ではないけど、なんとなく老けて見えるのがとてもイヤ!
以前は年齢を聞かれて正直に答えると、
「え?本当ですか? ぜんぜん見えませんね」
という反応だったのに…。
今では特に驚かれることもなく。「あ、そうですか(年相応だな…)」という感じで納得されるのも地味に落ち込みます。
目尻の少し下にちょっと気になるシミができたのをきっかけに、
「美白ケアをがんばる!」
と気合を入れました。
軽い気持ちでハイドロキノンに手を出す
「美白で一番強力なのはハイドロキノンだ」
そんな情報を仕入れた私は、とくに考えることもなくハイドロキノン入りのクリームを探し始めました。そんなに強力ならお値段もそれなりにするはずだと覚悟をしていたのですが、ネットで検索していたら安いのがどんどん出てきます。
それに、「5%の高濃度は医療用でとても強力」という主旨の、医師の方が書いた記事を読んだ後で、楽天で調べてみると5%どころか8%や10%というものまでありました。
「最大で5%というわけじゃないんだ…」
ちょっと混乱しましたが、楽天で山のようにハイドロキノンが売られているのは事実です。あまり深く考えずに、2000円台の売れ筋のクリームを購入。
「聞いたこともないメーカーだけど、まいっか、みんな買ってるし」
恐怖!ハイドロキノンの副作用…これ白斑じゃないよね?
肌につけても全くピリピリしないハイドロキノン。
しかし、3日目に異変が! 目尻のシミのところが、まるでニキビ跡のように赤くなってる!!
ここは気になるシミがあるところで、ハイドロキノンクリームを入念に塗った箇所です。
調べてみると、白斑(はくはん)という怖い副作用の可能性があるとかないとか。白斑は肌の一部が不自然に白くなり、もとに戻らないらしいです。昔、カネボウがロドデノールという成分で回収騒ぎになったのもこの白斑が原因。そして、ハイドロキノンはロドデノールと構造が似ているという情報も…。
「白斑だったらどうしよう…そんなになるならシミの方がましだよ」
「私のは赤いから、ギリ白斑ではないのかも? どっちにしても早く治って!」
効果があるかどうか分からないけど何度も洗顔をしました。タオルで顔を拭いていると、ふと目がかっと熱くなり涙がポタポタ。
「よく調べもせずに安物を買った自分のバカ…」
美白効果と肌への刺激は比例する!?
しばらくすると目尻の赤みは、なんとか引いてくれました。
これは不幸中の幸い。一歩間違いえば、後悔してもしきれない跡が顔に残っていたかもしれません。
とにかく、自分に何が起きたのかを知りたい。ハイドロキノンって、本当はどんな成分なの?
同じような経験をした人は他にいないだろうか。どこかで専門家が詳しく解説していないだろうか。ネットの声やいろいろな記事を読みまくり、色々と分かってきたことがあります。
ハイドロキノンは医療機関で使われるときにはトレチノインと併用されるそうです。トレチノインが新陳代謝を活発にし、ハイドロキノンが肌を漂白します。この合わせ技で強力な美白効果を引き出します。
ただ、ハイドロキノンとトレチノインの併用治療では、皮膚がボロボロと剥がれ落ちて、赤くなるのだそうです。このような強い反応が出るのは普通のことで、医療機関では美白の期間と同じくらい炎症を鎮めるための期間を設けて治療を進めるのだそうです。
ハイドロキノンがこんなふうに使われる成分だって知っていましたか? 私は知りませんでした。もちろんトレチノインと併用しなければそこまでの反応は出ないとは思いますが、ハイドロキノン単体でも刺激が強いことに変わりはありません。それを医師の指導も受けずに、素人が適当に使うとか…知らぬが仏(ほとけ)とはこのことですね。
美白成分の効果と副作用
ハイドロキノンがどのようなものなのかを知った私は、ハイドロキノン以外の美白成分について色々調べてみました。
それで分かった重要なことは、美白効果が強いほど、肌への刺激も強くなるという事実です。
かずのすけさんの『オトナ女子のための美肌図鑑』という本では、美白成分の効果と副作用を表にしているのですが、効果が強いものは例外なく副作用のリスクも高いのです。
例えば、
とこのようになっています。
美白効果が強ければ副作用の危険も高い、こんな法則が成り立ちます。
安全に美白ケアを行うなら、美白成分の強さだけにこだわらず、化粧品としての総合力を評価するのが賢明でしょう。
たとえば、肌が潤ってプルプル、毛穴が目立たない、ニキビ跡ができない、ハリ不足解消!といった効果が出たらどうなるでしょうか?
肌の白さ自体はあまり変わらなくても、間違いなく美肌に見えます。私たちは肌の白さを競いたいのではなく、人からキレイに見られたいだけ。そして、人間の目はいいかげんなもので、肌にハリやツヤがあれば、シミだって案外他人からは目立ちにくいもの。
必要なのは、ただ白くするだけの『肌の漂白』ではなく、人からキレイ!と思ってもらえるスキンケアです。そのためにはポイントを押さえた化粧品選びが重要になります。
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9種類の美白成分の効果と副作用
ここからは次の9種類の美白成分の効果と副作用を取り上げます。
参考にしたのは、美容化学者"かずのすけ"さんの著書『オトナ女子のための美肌図鑑』(ワニブックス)です。この中には、代表的な美白成分に対する効果と副作用が「弱」「中」「強」に分類されていて、とても分かりやすいのです。
成分の特長を知っていれば、より良い美白ケア化粧品を選ぶのにも役立つはずです。
(※効果と副作用の評価以外については当サイトでまとめています。かずのすけさんの見解と異なることもあるのでご注意ください。)
美白成分の種類1.アルブチンの効果とは
アルブチンはコケモモに含まれる成分で、「ハイドロキノン誘導体」と呼ばれることもあります。ハイドロキノンと比べると美白効果は低くなりますが、安全性がとても高いところにアルブチンのメリットがあります。富士フイルムのアスタリフトホワイトやオールインワンのシズカゲルはアルブチンをメインの美白成分として採用。ディセンシアの「サエル」はこのアルブチンとトラネキサム酸をダブルで配合しています。
アルブチンの基本スペック
アルブチンの基本スペックをまとめると次のようになります。
- 美白効果…優しめ
- 副作用…弱め
- 薬用化粧品の成分としての認可…〇
- 作用の種類…メラニンの生成を阻害する
美白成分の種類2.ビタミンC誘導体の効果とは
ビタミンC誘導体にはいくつもの種類があり、効果と副作用の強さに幅があるのが特徴です。一般的に水溶性のビタミンC誘導体は即効性がある反面肌を刺激し、脂溶性のビタミンC誘導体は肌に優しいが即効性はない、といわれています。
ビタミンC誘導体は美白以外にも、皮脂の分泌を調整したり、炎症を抑えたり、コラーゲンの生成を促したりといった効果もあります。美白ケアにとどまらず、広くエイジングケアを行いたい人にも向いています。ビタミンCを生かした美白用化粧品にはビーグレンやBIHAKUなどがあります。
ビタミンC誘導体の基本スペック
ビタミンC誘導体の基本スペックをまとめると次のようになります。
- 美白効果…優しめ~強め
- 副作用…弱め~強め
- 薬用化粧品の成分としての認可…〇
- 作用の種類…メラニン還元
美白成分の種類3.ルシノールの効果とは
ルシノールはシベリアモミの木に含まれる成分で、ポーラのホワイトショットが有名です。ハイドロキノンを除くと効果も副作用も弱めの成分が多い中でルシノールはより積極的に美白する成分といえます。
美白効果も副作用も中程度の評価となっています。薬用化粧品の美白成分として認められているものの中ではトップクラスの効果が期待でき、また、これまで長期間使われてきた中でも深刻な副作用が報告されていない信頼性があります。
強めの美白効果は欲しいけれどハイドロキノンはちょっと怖い、といった人にちょうどいいかもしれません。
ルシノールの基本スペック
ルシノールの基本スペックをまとめると次のようになります。
- 美白効果…中程度
- 副作用…中程度
- 薬用化粧品の成分としての認可…〇
- 作用の種類…メラニンの生成を阻害する
美白成分の種類4.ハイドロキノンの効果とは
ハイドロキノンは厚生労働省から医薬部外品の成分として認められていません。しかしながら、その美白効果の強力さはよく知られています。一般的に化粧品に含まれるのは濃度2%ほどで、医療機関で処方されるものが5%ほどとなっています。ただし近年では高濃度のハイドロキノン入りクリームを通販で簡単に購入できるようになっており、含有量の原則は崩れつつあるようです。
美白効果の高さを重視するならハイドロキノンは有力ですが、副作用のリスクはこの中では高め。コスメ選びは自己責任ですから、事前にしっかり調べてから購入しましょう。なお、かずのすけさんはハイドロキノンについて、美白効果は高いものの白斑リスクが未知数だとして否定的な立場をとっています。ハイドロキノン配合のアイテムとしてはビーグレンなどが有名。
ハイドロキノンの基本スペック
ハイドロキノンの基本スペックをまとめると次のようになります。
- 美白効果…強め
- 副作用…強め
- 薬用化粧品の成分としての認可…×
- 作用の種類…メラニンの生成を阻害する
美白成分の種類5.トラネキサム酸の効果とは
トラネキサム酸は風邪薬にも配合されていることからも分かるように、炎症を消す作用があります。肌で炎症というと、肌荒れやニキビを連想するかもしれませんが、実はシミができるときは肌の炎症が継続しているそうです。
炎症が続くかぎり、たとえ紫外線を浴びていなくてもメラニンは作られるのだとか。肌内の炎症を抑えることはシミ対策につながるというわけです。また、トラネキサム酸は「肝斑」(かんぱん)の治療にも使われています。トラネキサム酸は資生堂のHAKUやエリクシールホワイトの主要な美白成分でもあります。
トラネキサム酸の基本スペック
トラネキサム酸の基本スペックをまとめると次のようになります。
- 美白効果…優しめ
- 副作用…弱め
- 薬用化粧品の成分としての認可…〇
- 作用の種類…肝斑に対する効果、抗炎症作用
美白成分の種類6.プラセンタエキスの効果とは
プラセンタとは胎盤(たいばん)のことです。化粧品に用いられるプラセンタには馬や豚の胎盤を使うのが一般的。胎盤には赤ちゃんの発育を促すアミノ酸などが豊富に含まれています。肌に塗った場合は、ターンオーバー(肌の生まれ変わり)を正常に保つ働きや、メラニン色素の生成を抑える働きが期待できます。美白成分としての効果は優しめです。副作用の心配があまりなく、美白以外のプラスアルファ効果を期待できるのも魅力。プラセンタはオールインワンのBIHAKUなどに配合されています。
プラセンタエキスの基本スペック
プラセンタエキスの基本スペックをまとめると次のようになります。
- 美白効果…優しめ
- 副作用…弱め
- 薬用化粧品の成分としての認可…〇
- 作用の種類…角質の代謝を促進してメラニンを排出
美白成分の種類7.コウジ酸の効果とは
酒作りをする杜氏(とうじ)の人の手が白いことから麹に注目が集まり、コウジ酸が発見されたといわれています。三省製薬が開発した成分ですが、コーセーのいくつかのラインでも使われています。コーセーの高級ライン「コスメデコルテ」がコウジ酸を使っていたので、高級な成分のイメージがあります。
近年はワンバイコーセーの「メラノショットホワイト」にもコウジ酸が使われ、手の届くアイテムになりました。効果は中程度です。「これでシミを消す!」というよりは、保湿ケアを含む総合的なケアの一環として美白に取り組むというイメージかもしれません。コウジ酸配合のリーズナブルな化粧品としてはデルメッドがあります。
コウジ酸の基本スペック
コウジ酸の基本スペックをまとめると次のようになります。
- 美白効果…中程度
- 副作用…中程度
- 薬用化粧品の成分としての認可…〇
- 作用の種類…メラニンの生成を阻害する
美白成分の種類8.シムホワイト377(フェニルエチルレゾルシノール)の効果とは
高いメラニン生成抑制効果と抗酸化効果で注目されている美白成分にシムホワイト377(フェニルエチルレゾルシノール)があります
国内の化粧品としては、まだごく一部のメーカーしか採用しておらず、かずのすけさんも(私が知る限り)取り上げていない美白成分です。
チロシナーゼ活性阻害が強力で、
- ハイドロキノンの2,100倍
- アルブチンの7,000倍
- コウジ酸2,400倍
- アスコルビン酸Na(ビタミンC誘導体)の2,400倍
とも言われています。
このことはメラニン生成抑制効果が非常に高いことを示しています。
基本的にはシミを予防する効果なので、ハイドロキノンやビタミンC誘導体のように、できてしまったシミに対する還元作用は期待できません。
とはいうものの、ごく一部を除き、美白化粧品はメラニン生成抑制効果をベースとしているので、そのほとんどを上回るシミ予防効果を持つとすればスゴイこと。副作用もほとんどないと言われていることから、大手メーカーが採用する可能性はハイドロキノンよりもずっと高いかもしれません。
シムホワイト377は、今後の美白化粧品を大きく変える可能性のある新しい美白成分です。
シムホワイト377の基本スペック
シムホワイト377の基本スペックをまとめると次のようになります。
- 美白効果…言及なし
- 副作用…言及なし
- 薬用化粧品の成分としての認可…×
- 作用の種類…メラニンの生成を阻害する
美白成分の種類9.ロドデノールの効果とは
ここまでで取り上げた8つの美白成分の中には、そこまで深刻な副作用を伴うものは含まれていません。なぜなら、深刻な副作用を伴う成分は以前に大きな問題になり、現在これを配合する化粧品メーカーはないからです。
化粧品による白斑リスクを世に知らしめたのは2013年7月、カネボウの「ロドデノール」配合薬用化粧品による被害によってでした。
重症約5,500名を含む約1万3,500名の人が、肌がまだらになるなどの被害をうったえました。ロドデノールは白樺の樹皮に含まれる美白成分でした。
ロドデノールの基本スペック
ロドデノールの基本スペックをまとめると次のようになります。
- 美白効果…言及なし
- 副作用…言及なし
- 薬用化粧品の成分としての認可…×
- 作用の種類…メラニンの生成を阻害する
◇
以上となります。こうした美白成分の知識をもとに、あらためて当サイトのおすすめ化粧品ランキングを見てみると、また違った発見があるかも知れませんよ。
これだ!と思えるような美白ケア化粧品を見つけてください!